信用情報とは?
キャッシングやローンを利用する際に金融機関があなたの支払能力を見定める最も基本的かつ重要な情報が信用情報です。
信用情報とは、簡単に言ってしまえば、あなたの「過去に於ける金融機関各社との個人信用取引の履歴情報」で、クレジットカードの申込や契約、自動車ローンの契約等の金融取引の際にその記録が蓄積されていき、その後の支払状況なども登録されて行きます。
クレジットカードやローンを利用したことがないから自分には全く関係ないとお思いの方も、実は結構な確率でこの信用情報を記録されています。
それは、携帯電話やスマートフォンを分割払いで契約した場合です。
携帯電話料金と一緒に引き落とされている事でローンという意識が薄い方が多い様ですが、これも立派な割賦販売契約ですので、その契約、支払履歴は信用情報として登録されています。
携帯電話本体を分割契約していた場合、うっかりでも携帯料金の支払を怠ったりした際には、携帯電話機器の割賦販売に対する支払を延滞した事と同義になりますので、信用情報を毀損する事となりますのでご注意下さい。
信用情報機関とは?
加盟している金融会社から登録される、上記の様な信用情報を収集・管理・提供を行っている機関を一般的に「信用情報機関」と呼び、国内には以下の3つの信用情報機関が存在します。
- 株式会社シー・アイ・シー(CIC)
株式会社シー・アイ・シー(CIC)は、クレジット会社の共同出資により設立された、割賦販売や消費者ローン等のクレジット事業社を会員とする信用情報機関です。
過剰与信防止のための法的枠組みとして創設された「指定信用情報機関制度」により、割賦販売法および貸金業法に基づく指定信用情報機関として指定されています。 - 株式会社日本信用情報機構(JICC)
消費者金融会社、クレジットカード会社、信販会社、金融機関、保証会社、リース会社など幅広い事業者が加盟しており、特に消費者金融はその約80%が加盟するなど、信用情報機関でナンバーワンの加盟率となっています。
JICCも割賦販売法および貸金業法に基づく指定信用情報機関として指定されています。 - 全国銀行個人信用情報センター
一般社団法人全国銀行協会(全銀協)が設置、運営している個人信用情報機関で、主に銀行や信用組合、信用金庫、共同組合の他、銀行子会社やクレジットカード会社や保証会社が加盟しています。
信用情報機関と呼称されることから公的な機関をお思いになる方も多いかもしれませんが、上記の通り、2つは「株式会社」、1つは「一般社団法人」が運営する完全な民間会社です。
消費者がクレジットやローン・キャッシングなど申込があった際等に、金融会社は、申込者の信用力(支払・返済能力)を判断するために信用情報機関に登録されている申込者の信用情報を照会・確認を行っており、これにより申込者の返済能力に応じた適切な審査が可能となっています。
キャッシング会社、消費者金融の場合は、ほぼCICとJICCの両社に加盟しており、契約申込みがあった際には、両方の機関に対して信用情報を照会し、その情報を元に審査を行っています。
尚、延滞や強制解約、債務整理といった所謂「金融事故情報」は原則に全ての信用情報機関で共有されています。
申込時に登録される信用情報の種類と保存期間
キャッシングやローンに申込をした際に登録される信用情報は下記の通りです。
- 本人識別情報
氏名、生年月日、郵便番号、電話番号等 - 申込み内容に関する情報
照会日時、商品名、契約予定額、支払予定回数、照会会社名等
これらの情報については6ヶ月間保持されます。
契約後に登録される信用情報の種類と保存期間
キャッシングやローンに契約後に登録される信用情報は下記の通りです。
- 本人識別情報
氏名、生年月日、郵便番号、電話番号等 - 契約内容に関する情報
契約日、契約の種類、商品名、支払回数、契約額(極度額)、契約終了予定日、登録会社名等 - 支払状況に関する情報
報告日、残債額、請求額、入金額、入金履歴、異動(延滞・保証履行・破産)の有無、異動発生日、延滞解消日、終了状況等 - 貸金業法対象商品の支払状況に関する情報
確定日、貸付日、出金額、残高、遅延の有無等
これらの情報については、解約後、最長5年間保存されます。
※登録される情報の内容については、信用情報機関によって多少の違いがありますので、ここに記載されたものが登録される情報の全てではありません。