キャッシングやカードローンを利用する際に、契約限度額によっては「収入証明書」と呼ばれる書類の提出を求められる事があります。
収入証明書とは、前年の1月1日から12月31日までに、どれだけの収入(所得)があったのかを証明する書類のことで、所得証明とも呼ばれますが、「収入証明書」という名前の書類があるわけではありません。
お仕事や雇用形態によって様々な種類の書類が収入証明書として利用可能です。
会社にお勤めの方(サラリーマンの方)の場合
会社にお勤めの方(サラリーマンの方)の場合、収入証明書として利用出来る書類として最も一般的なものは、年末調整の時に職場から発行される「源泉徴収票」です。
自営業の方の場合
自営業の方などの場合は、「確定申告書」の控えやその写しが収入証明書としてご利用になれます。
また、上記の雇用形態に関わらず、居住地のある市区町村等が発行する住民税課税証明書や住民税納税証明書、非課税証明書、税務署が発行する納税証明書(所得金額用および納税額用)が収入証明書としてご利用になれます。
どんなときに収入証明書が必要なのか?
収入証明書は、前述の通り、契約限度額が金融会社が定める基準を超えたときや超えそうな時に提出を求められるますが、その基準は必ずしも一定ではありません。
また、契約先の業態が消費者金融なのか銀行なのかでも大きく異なります。
消費者金融の場合、貸金業法で総量規制が行われており、貸付金額が総量規制の枠を超えないかを確認する必要があるので、どこの会社と契約するにしても基本的には契約限度額が50万円を超える場合には確実に提出を求められますが、銀行カードローンは、総量規制の対象では無いため、各銀行が独自に定める基準に基づいて収入証明の提出を求められます。
各銀行の収入証明書の提出基準は下記の通りです。
サービス名 | 収入証明書の提出基準 |
---|---|
三菱東京UFJ銀行カードローン | 101万円以上 |
三井住友銀行カードローン | 301万円以上 |
みずほ銀行カードローン | 101万円以上 |
オリックス銀行カードローン | 301万円以上 |
楽天銀行カードローン | 201万円以上 |
収入証明書の用意が面倒な場合は
収入証明書が重要な書類である事は間違いありませんが、契約する側の気持ちとしては一つでも提出書類が少ない方がいい、というのが人情です。
そういった場合には、50万円を超える契約限度額を希望する方で、収入証明書の用意が面倒な場合は、銀行カードローンの利用が便利、という結論となりますが、収入証明書を提出することで、契約限度額がアップする場合もあります。
出来るだけ高い限度額で契約したいという方は、ちょっと手間は掛かるかもしれませんが、提出しておいた方がメリットがある場合もありますので、事前に用意しておく事をオススメします。
審査の内容によっては基準以下でも提出が必要な場合も
ここまでで消費者金融、銀行各社の収入証明書の提出基準について書いてきましたが、各社の基準を下回っていれば収入証明が間違いなく不要というわけではありません。
審査の状況によっては、契約限度額が提出の基準以下であっても提出が必要となる場合もありますのでご注意ください。