保証会社って何だ?
キャッシングやカードローンの「利用条件」「ご利用いただける方」等の欄をみると、年齢や収入に関する記載の他、「保証会社(○○○○(株))の保証を受けられるお客さま」といった記載があります。
ここに出てくる「保証会社」とは、銀行や信販会社などの金融機関に対して、ユーザーの債務保証を行っている事業者のことで、金融機関側もしくは借り主が保証会社に一定の保証料を納めることで、万が一ユーザーが支払不能になるなどの不測の事態に陥った場合にも、その債権を保証して貰う事が出来るようになります。
つまり、金融取引に於ける「保険」的な役割を果たすサービスを提供しているのです。
保証会社がある事のメリット
保証会社に対して保証料を支払うことで、融資が全額回収不能になってしまうことを防ぐ事が出来ますので、銀行や信用金庫独自の与信判断だけでは貸せないとされる人に対しても、保証会社が定める審査基準を満たしていれば、貸付けが可能になります。
また、近年、メガバンクの個人向けローンやカードローンの審査が飛躍的に短時間で可能になった裏側には、こういった保証会社の存在が大きいとされています。
一昔前の銀行ローンといえば、必要書類が多かったり、審査にやたら時間が掛かる上に厳しい等、あまり使い勝手の良い商品ではありませんでしたが、改正貸金業法施行後、多くの大手消費者金融が、銀行グループ傘下となり、銀行の個人向けカードローン商品の保証業務を担うようになった事で、「最短30分審査」などといった、スピード審査が可能になったとされています。
実際、「三菱東京UFJ銀行カードローン バンクイック」の保証業務は同グループ内の消費者金融大手アコムが受託していますが、これは同行に限った話ではありません。
みずほ銀行カードローンの保証は、みずほフィナンシャルグループ傘下のオリエントコーポレーションが、ジャパンネット銀行のネットキャッシングの保証業務をSMBCコンシューマーファイナンス(プロミス)が、オリックス銀行カードローンの保証は「オリックス・クレジットまたは新生フィナンシャル株式会社」が受託しているなどしています。
保証料の支払いは誰がするの?
カードローンやキャッシングといった契約時に借入金額が確定していない「極度型ローン」の場合は、金融会社側が負担しますので、借り手側が保証料を直接的に請求されるようなことはありません。
逆に住宅ローンや自動車ローンといった契約時に借入金額が確定している場合は、借り手側が直接的に保証料を負担する場合もあれば、そうで無い場合もありますが、保証料を先に納めることで金利が安く設定されるなどのメリットもあります。